26.2010
本日発売
Posted by あざの耕平
てなわけで、本日コミック版『東京レイヴンズ』スタートです!
しかも、ご覧下さい!
なんと表紙ですよ!
(バーン)
すごい! なんかすごい目立ってる!(嬉)
よろしくお願いします~。(≧▽≦)
にしても、そういえば『BBB』×『VVV』のコンビになるんですよね(笑)
新作のタイトルも、合わせれば良かったかも。
しかも、ご覧下さい!
なんと表紙ですよ!
![]() | 少年エースA 2010年 06月号 [雑誌] (2010/04/26) 不明 商品詳細を見る |
すごい! なんかすごい目立ってる!(嬉)
よろしくお願いします~。(≧▽≦)
にしても、そういえば『BBB』×『VVV』のコンビになるんですよね(笑)
新作のタイトルも、合わせれば良かったかも。
25.2010
今日のひと言。
Posted by あざの耕平
書店のレジの店員さんが、張(ジャン)さんだった~。
22.2010
もうすぐ発売
Posted by あざの耕平
暑いに続いて寒い感じな東京から更新です。あざの耕平です。変な天気が続きますね。
ちなみに、せっかくコメント頂いてたのに、すっかり忘れていたのですが……(教えてくれた久住さん、すみませんでした)
現在『BLACK BLOOD BROTHERS』のアニメが、スカパーのアニメ専門チャンネルAT-Xの方で再放映されているそうです!
詳しくはこちら。
いやー、こういう情報って、原作者の方にはまったく伝わって来ないんですよね(笑)
視聴できる方は、よろしければ見てやって下さいませ!
さてさて。
鈴見敦先生によるコミック版『東京レイヴンズ』の連載がスタートする「少年エース」6月号。
こちらが、いよいよ来週月曜日に発売となります。
以前も少し書きましたが、内容は来月発売予定の、長編一巻とほぼ同じ。つまり、一巻の内容がひと足先にわかってしまうのです!
文庫の発売まで待ちきれないっ、という方は、まずはコミックの方から堪能してみて下さいね。
そしてそのコミック版ですが、許可を頂けたので、第一話のネームを、ちらっとお見せしたいと思います!
こちら!

……んー、ちょっと見づらいかな?(笑)
ちなみにネームというのは、簡単に言うとコミックを描く前の下書きのようなもの。つまり、上の写真で描かれているネームの完成形が、もうすぐお目にかかれるのです!
ちょうどこのページはカラーになるみたいですよ。早く完成したものを見てみたいですね~。
それともう一つ、こちらは鈴見先生によるキャララフになります。

どうですか! カッコイイでしょ? 夏目もすごく可愛らしくありません?
その夏目の制服がキュロット風なのは、すみ兵さんが用意した初期案のひとつに準拠しているためです。最初はこういう制服も考えてたりしたんですが、こうして見ると、これはこれで可愛いですね。
連載一話目は、ページ数もたっぷりで読み応え抜群です。
どうぞお楽しみに!
ちなみに、せっかくコメント頂いてたのに、すっかり忘れていたのですが……(教えてくれた久住さん、すみませんでした)
現在『BLACK BLOOD BROTHERS』のアニメが、スカパーのアニメ専門チャンネルAT-Xの方で再放映されているそうです!
詳しくはこちら。
いやー、こういう情報って、原作者の方にはまったく伝わって来ないんですよね(笑)
視聴できる方は、よろしければ見てやって下さいませ!
さてさて。
鈴見敦先生によるコミック版『東京レイヴンズ』の連載がスタートする「少年エース」6月号。
こちらが、いよいよ来週月曜日に発売となります。
以前も少し書きましたが、内容は来月発売予定の、長編一巻とほぼ同じ。つまり、一巻の内容がひと足先にわかってしまうのです!
文庫の発売まで待ちきれないっ、という方は、まずはコミックの方から堪能してみて下さいね。
そしてそのコミック版ですが、許可を頂けたので、第一話のネームを、ちらっとお見せしたいと思います!
こちら!

……んー、ちょっと見づらいかな?(笑)
ちなみにネームというのは、簡単に言うとコミックを描く前の下書きのようなもの。つまり、上の写真で描かれているネームの完成形が、もうすぐお目にかかれるのです!
ちょうどこのページはカラーになるみたいですよ。早く完成したものを見てみたいですね~。
それともう一つ、こちらは鈴見先生によるキャララフになります。

どうですか! カッコイイでしょ? 夏目もすごく可愛らしくありません?
その夏目の制服がキュロット風なのは、すみ兵さんが用意した初期案のひとつに準拠しているためです。最初はこういう制服も考えてたりしたんですが、こうして見ると、これはこれで可愛いですね。
連載一話目は、ページ数もたっぷりで読み応え抜群です。
どうぞお楽しみに!
![]() | 少年エースA 2010年 06月号 [雑誌] (2010/04/26) 不明 商品詳細を見る |
12.2010
リンクの追加
Posted by あざの耕平
最近は結構頻繁に更新できているような気がします。あざの耕平です。昨日は久しぶりにビールバーに行って来ました。

(あいにくの逆光ですが)
また色々飲んだけど、今回のアタリは「さくらボック」かな? 好みの味でした。
それと、前回の更新でアップした「一周忌」ですが、感想コメント頂いております。おおむね好評だったようで何よりでした。
実は、公開する前には、実際アップしていいものか、結構迷ってたのです。
けどまあ、ケイティにも相談の上、終わって一年経ったこの時期ならばということでアップさせて頂きました。少しでも懐かしく思い出して頂けたようなら幸いです。
(あ、それと、一部間違いがあったので修正しています。指摘して下さった鯛さん、ありがとうございました!)
あと、エイプリルフールの日記を見逃したのでもう一度見せてもらえませんか?というコメントも頂いてますが――申し訳ありません。やはり、ああいうのはお祭りネタなので、再アップはご勘弁下さい。そもそも、ずっと残しておくようなネタではありませんし(笑)
一応、いまのところはまだgoogleで検索するとキャッシュなどが残っている模様です。トップのイラストまでは残っていませんが、テキストはまだ読めるみたいですので、どうしてもという方は検索してみて下さいませ。
閑話休題。
さてさて、今回はリンク追加のお知らせ。
許可を頂きましたので、新作『東京レイヴンズ』のイラストを担当して下さるすみ兵先生と、コミカライズ版を担当して下さる鈴見敦先生のサイトに、それぞれリンクを張らせて頂きました。
この前も少しブログに書きましたが、『東京レイヴンズ』のスケジュールはこんな感じ。
まず、現在発売中の「ドラゴンマガジン 5月号」にて、連載が開始しています。
そして、今月発売の「少年エース 6月号」からコミカライズ版の連載が開始されます。
そしてそして、来月、富士見ファンタジア文庫より、
『東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN』が発売されます!
『BBB』の最終巻が出たのが去年の五月なので、実に丸一年ぶり。ぶっちゃけ、私もまさか、こんなにお待たせする羽目になるとは予想していませんでした。楽しみにしていて下さった皆さま、本当に申し訳ありませんでした。
でも、お待たせした分、良いものをお届けしたいと思っておりますので、もうちょっとだけお待ち下さい!
まずは今月26日発売の「少年エース」。
乞うご期待です!
(すみ兵先生のコミックです!)
(こちらは鈴見敦先生!)

(あいにくの逆光ですが)
また色々飲んだけど、今回のアタリは「さくらボック」かな? 好みの味でした。
それと、前回の更新でアップした「一周忌」ですが、感想コメント頂いております。おおむね好評だったようで何よりでした。
実は、公開する前には、実際アップしていいものか、結構迷ってたのです。
けどまあ、ケイティにも相談の上、終わって一年経ったこの時期ならばということでアップさせて頂きました。少しでも懐かしく思い出して頂けたようなら幸いです。
(あ、それと、一部間違いがあったので修正しています。指摘して下さった鯛さん、ありがとうございました!)
あと、エイプリルフールの日記を見逃したのでもう一度見せてもらえませんか?というコメントも頂いてますが――申し訳ありません。やはり、ああいうのはお祭りネタなので、再アップはご勘弁下さい。そもそも、ずっと残しておくようなネタではありませんし(笑)
一応、いまのところはまだgoogleで検索するとキャッシュなどが残っている模様です。トップのイラストまでは残っていませんが、テキストはまだ読めるみたいですので、どうしてもという方は検索してみて下さいませ。
閑話休題。
さてさて、今回はリンク追加のお知らせ。
許可を頂きましたので、新作『東京レイヴンズ』のイラストを担当して下さるすみ兵先生と、コミカライズ版を担当して下さる鈴見敦先生のサイトに、それぞれリンクを張らせて頂きました。
この前も少しブログに書きましたが、『東京レイヴンズ』のスケジュールはこんな感じ。
まず、現在発売中の「ドラゴンマガジン 5月号」にて、連載が開始しています。
そして、今月発売の「少年エース 6月号」からコミカライズ版の連載が開始されます。
そしてそして、来月、富士見ファンタジア文庫より、
『東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN』が発売されます!
『BBB』の最終巻が出たのが去年の五月なので、実に丸一年ぶり。ぶっちゃけ、私もまさか、こんなにお待たせする羽目になるとは予想していませんでした。楽しみにしていて下さった皆さま、本当に申し訳ありませんでした。
でも、お待たせした分、良いものをお届けしたいと思っておりますので、もうちょっとだけお待ち下さい!
まずは今月26日発売の「少年エース」。
乞うご期待です!
![]() | CHAOS;HEAD (電撃コミックス) (2009/04/27) すみ兵 商品詳細を見る |
![]() | ナイトメア・ゴー・ラウンド 1 (ヤングガンガンコミックス) (2009/11/25) 鈴見 敦 商品詳細を見る |
10.2010
一周忌
Posted by あざの耕平
カ 「……日付も変わったか。よろしい。ではこれより、『反省会』を開始する。全員、集合っ。しゅーごー」
ザ 「はいは~い」
ダ 「……そうか。作中では、ちょうどあの戦いから一年か……」
ナ 「…………」
ハ 「参上致しました」
マ 「へーい――ってなんか機嫌悪そうだね、お姉ちゃん」
ヤ 「投げやりな口調のワリに、目がぎらついてるぜ……」
ラ 「やれやれ。また、面倒なことを」
カ 「ええい、何をごちゃごちゃ言っている! いいか。まずは点呼を取る。番号――1!」
ザ 「2!」
ダ 「3だ」
ナ 「4」
ハ 「5です」
マ 「ろっく~」
ヤ 「な、7だぜ!」
ラ 「8」
カ 「…………」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ 『…………』
カ 「……一人足りんな」
ザ 「ちょっ!? お、お姉ちゃん! 何言ってんの!?」
ヤ 「そうだよ、そりゃないぜ、姉貴!? なんのために俺たち、必死になって……!」
(ガッ)(ゴッ)
ザ・ヤ 『……っツう~……』
カ 「阿呆。足りんのは、9じゃない。当たり前だろ。あいつが、いまここに居てたまるか」
ザ 「で、ですよね?」
マ 「ちなみに、我らが希望の星ナンバー9は、現在無事地下に潜伏してるみたいだよ」
ダ 「うむ。厳しい道のりだとは思うが……彼女の上に、希望の光があらんことを」
ナ 「9なら大丈夫だ」
ハ 「はい。私もそう思います」
ヤ 「お、俺だって信じてるよ! ……ん? でもよ、姉貴? 9じゃないってんなら、足らないって誰のことだよ? ここには姉弟全員が……」
カ 「『0』だ」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ 『……あ~……』
ラ 「兄さんなら、今回は不参加だ。伝言預かってるぜ? 父王がいたんじゃ寛げないだろうから、今日は姉弟だけで仲良くやりなさい――とよ」
ハ 「なんと。もったいない心遣いですな」
マ 「ハハ……というより、これは……」
ダ 「う、うむ。その……」
ヤ 「ひょっとして、ひょっとすると……」
カ 「逃げたな」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ 『…………』
カ 「おのれあの甲斐性なし。死んだあとまで責任放棄か」
ザ 「お、お姉ちゃん、お姉ちゃんっ。陛下には陛下のご都合というものもあるんだから……」
カ 「その都合とやらで、最後もあっさり刺されたわけか? あん?」
ハ 「そ、それは……」
カ 「こっちが身を盾にして敵の凶刃を阻止してる目の前で! 反撃ひとつせず! 逃げる素振りも見せず! 椅子から立ち上がろうともしないで、あっさりタマ取られやがったんだぞ、あのド阿呆は!」
ダ 「む、むう……」
ヤ 「いや、まあ、なんていうか」
マ 「アハハハハ……」
ナ 「そもそもセンスがない」
ラ 「……ま、ツメが甘いのは、いつもの兄さんらしいさ」
ザ 「とにかく落ち着いてよ、お姉ちゃん。もともと陛下は、組織の長という以前に、始祖なわけだしね。始祖には始祖なりの、複雑な事情がきっと――」
カ 「始祖? 始祖だとっ? 始祖なら何をしても許されると言うのかっ! 便利だな始祖! 最強だな始祖! なんでもありだな、えっ?」
ザ 「そ、そんなこと言われても……!?」
カ 「そういえば、誰かさんも始祖だったっけな! いまさら仲間意識か? シモジモには計り知れない連帯感かっ? ああっ!?」
ザ 「ち、違うよお姉ちゃん! そんなことひと言も!?」
ヤ 「……や、やべえよ兄貴。姉貴、いつになく荒れてるよ」
ナ 「ま、久しぶりだしな」
ラ 「おまけに、こないだのエイプリルフールだ」
マ 「ああ、『あれ』ね。ハハ……」
ヤ 「おいおい兄貴たちっ、じゃあ姉貴があんなに荒れてるのは、あいつらのイチャつきっぷりを見せられたからだっての? つーか、でも、あれってイチャついてることになるん――ブフッ!?」
マ 「どわあ! ヤ――じゃなくて7!」
ハ 「あ、姉上! いけませんっ。それ以上は! い、いかに不死身とはいえ、あまりに……!?」
カ 「……ふん」
(ドサリ)
ヤ 「……ぶくぶく……」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ 『…………』
カ 「とにかくだ!」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ 『は、はいっ』
カ 「先の戦の最大の戦犯は、問答無用であのうらなりである! 奴に少しでも根性があれば、我ら血族の再起は決して不可能ではなかったはずだ! 違うかっ? 異議のある者は目をつむって歯を食いしばり一歩前へ!」
ザ 「う、うらなりって……」
マ 「しかも粛清前提……」
ナ 「陛下の自業自得」
ラ 「ま、さすがに庇い立ては難しいかな。あの体たらくじゃ」
ダ 「……お前たち、少しは口を慎め」
ハ 「しかし、兄上も前には出ないのですね?」
ダ 「…………」
カ 「――異議はなし、か。ふん。よろしい。では、奴にはのちほど相応の報いをくれてやるとしよう」
ザ 「そ、相応って……」
カ 「フッ。心配するな。さすがに、闇の父に直接手出しするのは、お前たちも気が引けるだろうからな。責任を持って、私が、執行する」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ 『…………』
カ 「さて。そんなわけで最大の戦犯は確定したわけだが……他はどうだ? 何か『反省』する点があるかな?」
ザ 「全然ないよ、お姉ちゃん! むしろ僕ら、超頑張ったと思う!!」
マ 「あっ、同感! すごい同感!」
ダ 「うむ。確かに、結果的には敗北したわけだが――」
ハ 「少なくとも、私は悔いはありません。いや、むろん足りない部分は多々ありましたが、全力は尽くせたかと……」
ナ 「……やることはやった」
ラ 「不覚は取ったが、まああんなもんだろ」
カ 「ほう。なるほどな」
ヤ 「……お、俺だって……」
ザ 「あ、目が覚めた? 無理はするなよ?」
ヤ 「いや、言わせてくれっ。俺だって最後は華々しく散ったぜ! 過去エピソードまで書いてもらって……本望だ!」
カ 「ふむ。そういえば、そうだったな。おかげで9も助かったわけだし……」
マ 「あ、あれいいよね~。しんみり過去話に、泣ける散り際! 俺なんか、最期はすごくひっそり地味だったもん。こんなときまで裏方かよ~ってさ」
ハ 「その分、短編集できちんと過去エピソードを披露していたではないか」
マ 「そういう兄ちゃんは、短編集に出た上で、カッコイイ見せ場があったじゃない」
ダ 「コラコラ。お前たち、つまらんことで争うな。二人とも、貴重な戦力だった。二人が居なければ、あのような戦いを繰り広げることはできなかったはずだぞ。胸を張っていればいいんだ」
ナ 「……とはいえ、5~7がもう少しマシなら、ボクらの圧勝だった。実質的前衛戦力は、1~4だけだったからな」
ハ・マ・ヤ 『…………』
ラ 「ところで、そういう我らが長女殿はどうなんだ? 何か悔いでも残ってるのか?」
カ 「私? ……いや。根性無しのうらなりには言いたいこともあるが……そうだな。ケインの馬鹿に後れを取ったことも、二度目の決戦ではリベンジを果たしたワケだし……」
ザ 「んん? ていうかお姉ちゃん、ここに来るの早くない? 数日とはいえ、みんなより生き延びたんだから、まだ一周忌じゃ――」
カ 「細かいことを気にするな。始祖のくせに」
ザ 「……ハイ……」
マ 「そういえば兄ちゃんてば、俺の血統の始祖だったんだよなー。道理で俺だけ、雑に扱われると思った。……ま、まあまあ、とにかく、みんな全力を尽くして戦ったってことだよねっ? ぶっちゃけ、葛城ミミコがいなけりゃ勝ってたわけだしさ。紙一重! 紙一重の好勝負だったってことだよ!」
ヤ 「あ、そうそう! あれさえなけりゃ、俺たち無事脱出してたはずだもんな!」
ハ 「あのときは惜しゅうございました」
ダ 「フフ。まさか、人の子に勝敗を左右されようとはな」
ナ 「……もう一度ボク一人ででも、九龍化しに行くべきだった」
ザ 「そうだねえ。僕も彼女については、最後まで後手に回ってしまった感があるよ。……でも、こうなると逆に楽しみでもあるよね?」
カ 「ん? 何がだ?」
ザ 「ほら。例の、『第二の九龍王』計画――」
カ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ・ヤ 『あぁー』
カ 「あれか。確かに……」
ダ 「いや、どうだろうな?」
ナ 「アリだと思う」
ハ 「面白いとは思いますが……」
マ 「傑作だよね、あれ。実現しないかなあ」
ヤ 「9をあいつに任せるって? 俺はちょっと抵抗が……」
ラ 「だが、実現する可能性は、決して低くはないと思うぜ?」
カ 「ほう。その根拠は」
ラ 「人間社会が俺たちを受け入れられると思うか?」
カ・ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ 『むっ』
カ 「……微妙だな」
ダ 「……うむ。少なくとも現時点では、難しかろうな」
ナ 「絶対無理」
ハ 「私もそう思います」
マ 「厳しいよねー。長年の確執とか、利権とか絡みまくってるし」
ヤ 「ハッ。人間どもの器が、んなデケーわけねえよ」
ザ 「…………」
ヤ 「あれ? なんだよ。兄貴だけ黙り込んじゃって?」
ザ 「……いや、僕も基本的には実現は難しいと思うけど……」
ヤ 「けど?」
ザ 「……なにぶん、葛城ミミコのやることだから、ね」
ダ 「…………」
ナ 「…………」
ハ 「…………」
マ 「…………」
ヤ 「…………」
ラ 「…………」
カ 「……フッ。どうやら、死んでからも目が離せないようだな」
ダ 「結果がどうなろうと、俺は9が幸せをつかんでくれれば満足だ」
ナ 「ボクはどうせなら、『九龍女王』になった上で幸せになることを願う」
ハ 「9なら大丈夫です」
マ 「それって、どっちの意味で? まあ、俺も9がどんな決断を下しても、それを支持するよ」
ヤ 「お、俺だって……!」
ラ 「……ぶっちゃけ、兄さんより人望もありそうだしな。この『反省会』を見てると」
カ 「それは鉄板だな。……が、ミミコといえど、所詮は人。限られた時間を生きる者だ。答えが出るのは、そう遠い未来ではないさ。少なくとも、我々にとってはな」
ザ 「死んじゃってることだしねー」
ダ 「それを言っては見も蓋もないが」
ナ 「待つのは慣れてる」
ハ 「それに……楽しみです」
マ 「そうだねぇ。どんな未来が待っているのか……」
ヤ 「クッ……また一旗揚げるなら、俺も参加したかったぜー!」
ラ 「ま、先達は先達らしく、大人しく見守るとしよう」
カ 「……だな。では、今回の『反省会』はこれで解散とするか。みんな……」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ 『?』
カ 「楽しかった。またな」
ザ 「はいは~い」
ダ 「……そうか。作中では、ちょうどあの戦いから一年か……」
ナ 「…………」
ハ 「参上致しました」
マ 「へーい――ってなんか機嫌悪そうだね、お姉ちゃん」
ヤ 「投げやりな口調のワリに、目がぎらついてるぜ……」
ラ 「やれやれ。また、面倒なことを」
カ 「ええい、何をごちゃごちゃ言っている! いいか。まずは点呼を取る。番号――1!」
ザ 「2!」
ダ 「3だ」
ナ 「4」
ハ 「5です」
マ 「ろっく~」
ヤ 「な、7だぜ!」
ラ 「8」
カ 「…………」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ 『…………』
カ 「……一人足りんな」
ザ 「ちょっ!? お、お姉ちゃん! 何言ってんの!?」
ヤ 「そうだよ、そりゃないぜ、姉貴!? なんのために俺たち、必死になって……!」
(ガッ)(ゴッ)
ザ・ヤ 『……っツう~……』
カ 「阿呆。足りんのは、9じゃない。当たり前だろ。あいつが、いまここに居てたまるか」
ザ 「で、ですよね?」
マ 「ちなみに、我らが希望の星ナンバー9は、現在無事地下に潜伏してるみたいだよ」
ダ 「うむ。厳しい道のりだとは思うが……彼女の上に、希望の光があらんことを」
ナ 「9なら大丈夫だ」
ハ 「はい。私もそう思います」
ヤ 「お、俺だって信じてるよ! ……ん? でもよ、姉貴? 9じゃないってんなら、足らないって誰のことだよ? ここには姉弟全員が……」
カ 「『0』だ」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ 『……あ~……』
ラ 「兄さんなら、今回は不参加だ。伝言預かってるぜ? 父王がいたんじゃ寛げないだろうから、今日は姉弟だけで仲良くやりなさい――とよ」
ハ 「なんと。もったいない心遣いですな」
マ 「ハハ……というより、これは……」
ダ 「う、うむ。その……」
ヤ 「ひょっとして、ひょっとすると……」
カ 「逃げたな」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ 『…………』
カ 「おのれあの甲斐性なし。死んだあとまで責任放棄か」
ザ 「お、お姉ちゃん、お姉ちゃんっ。陛下には陛下のご都合というものもあるんだから……」
カ 「その都合とやらで、最後もあっさり刺されたわけか? あん?」
ハ 「そ、それは……」
カ 「こっちが身を盾にして敵の凶刃を阻止してる目の前で! 反撃ひとつせず! 逃げる素振りも見せず! 椅子から立ち上がろうともしないで、あっさりタマ取られやがったんだぞ、あのド阿呆は!」
ダ 「む、むう……」
ヤ 「いや、まあ、なんていうか」
マ 「アハハハハ……」
ナ 「そもそもセンスがない」
ラ 「……ま、ツメが甘いのは、いつもの兄さんらしいさ」
ザ 「とにかく落ち着いてよ、お姉ちゃん。もともと陛下は、組織の長という以前に、始祖なわけだしね。始祖には始祖なりの、複雑な事情がきっと――」
カ 「始祖? 始祖だとっ? 始祖なら何をしても許されると言うのかっ! 便利だな始祖! 最強だな始祖! なんでもありだな、えっ?」
ザ 「そ、そんなこと言われても……!?」
カ 「そういえば、誰かさんも始祖だったっけな! いまさら仲間意識か? シモジモには計り知れない連帯感かっ? ああっ!?」
ザ 「ち、違うよお姉ちゃん! そんなことひと言も!?」
ヤ 「……や、やべえよ兄貴。姉貴、いつになく荒れてるよ」
ナ 「ま、久しぶりだしな」
ラ 「おまけに、こないだのエイプリルフールだ」
マ 「ああ、『あれ』ね。ハハ……」
ヤ 「おいおい兄貴たちっ、じゃあ姉貴があんなに荒れてるのは、あいつらのイチャつきっぷりを見せられたからだっての? つーか、でも、あれってイチャついてることになるん――ブフッ!?」
マ 「どわあ! ヤ――じゃなくて7!」
ハ 「あ、姉上! いけませんっ。それ以上は! い、いかに不死身とはいえ、あまりに……!?」
カ 「……ふん」
(ドサリ)
ヤ 「……ぶくぶく……」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ 『…………』
カ 「とにかくだ!」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ 『は、はいっ』
カ 「先の戦の最大の戦犯は、問答無用であのうらなりである! 奴に少しでも根性があれば、我ら血族の再起は決して不可能ではなかったはずだ! 違うかっ? 異議のある者は目をつむって歯を食いしばり一歩前へ!」
ザ 「う、うらなりって……」
マ 「しかも粛清前提……」
ナ 「陛下の自業自得」
ラ 「ま、さすがに庇い立ては難しいかな。あの体たらくじゃ」
ダ 「……お前たち、少しは口を慎め」
ハ 「しかし、兄上も前には出ないのですね?」
ダ 「…………」
カ 「――異議はなし、か。ふん。よろしい。では、奴にはのちほど相応の報いをくれてやるとしよう」
ザ 「そ、相応って……」
カ 「フッ。心配するな。さすがに、闇の父に直接手出しするのは、お前たちも気が引けるだろうからな。責任を持って、私が、執行する」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ 『…………』
カ 「さて。そんなわけで最大の戦犯は確定したわけだが……他はどうだ? 何か『反省』する点があるかな?」
ザ 「全然ないよ、お姉ちゃん! むしろ僕ら、超頑張ったと思う!!」
マ 「あっ、同感! すごい同感!」
ダ 「うむ。確かに、結果的には敗北したわけだが――」
ハ 「少なくとも、私は悔いはありません。いや、むろん足りない部分は多々ありましたが、全力は尽くせたかと……」
ナ 「……やることはやった」
ラ 「不覚は取ったが、まああんなもんだろ」
カ 「ほう。なるほどな」
ヤ 「……お、俺だって……」
ザ 「あ、目が覚めた? 無理はするなよ?」
ヤ 「いや、言わせてくれっ。俺だって最後は華々しく散ったぜ! 過去エピソードまで書いてもらって……本望だ!」
カ 「ふむ。そういえば、そうだったな。おかげで9も助かったわけだし……」
マ 「あ、あれいいよね~。しんみり過去話に、泣ける散り際! 俺なんか、最期はすごくひっそり地味だったもん。こんなときまで裏方かよ~ってさ」
ハ 「その分、短編集できちんと過去エピソードを披露していたではないか」
マ 「そういう兄ちゃんは、短編集に出た上で、カッコイイ見せ場があったじゃない」
ダ 「コラコラ。お前たち、つまらんことで争うな。二人とも、貴重な戦力だった。二人が居なければ、あのような戦いを繰り広げることはできなかったはずだぞ。胸を張っていればいいんだ」
ナ 「……とはいえ、5~7がもう少しマシなら、ボクらの圧勝だった。実質的前衛戦力は、1~4だけだったからな」
ハ・マ・ヤ 『…………』
ラ 「ところで、そういう我らが長女殿はどうなんだ? 何か悔いでも残ってるのか?」
カ 「私? ……いや。根性無しのうらなりには言いたいこともあるが……そうだな。ケインの馬鹿に後れを取ったことも、二度目の決戦ではリベンジを果たしたワケだし……」
ザ 「んん? ていうかお姉ちゃん、ここに来るの早くない? 数日とはいえ、みんなより生き延びたんだから、まだ一周忌じゃ――」
カ 「細かいことを気にするな。始祖のくせに」
ザ 「……ハイ……」
マ 「そういえば兄ちゃんてば、俺の血統の始祖だったんだよなー。道理で俺だけ、雑に扱われると思った。……ま、まあまあ、とにかく、みんな全力を尽くして戦ったってことだよねっ? ぶっちゃけ、葛城ミミコがいなけりゃ勝ってたわけだしさ。紙一重! 紙一重の好勝負だったってことだよ!」
ヤ 「あ、そうそう! あれさえなけりゃ、俺たち無事脱出してたはずだもんな!」
ハ 「あのときは惜しゅうございました」
ダ 「フフ。まさか、人の子に勝敗を左右されようとはな」
ナ 「……もう一度ボク一人ででも、九龍化しに行くべきだった」
ザ 「そうだねえ。僕も彼女については、最後まで後手に回ってしまった感があるよ。……でも、こうなると逆に楽しみでもあるよね?」
カ 「ん? 何がだ?」
ザ 「ほら。例の、『第二の九龍王』計画――」
カ・ダ・ナ・ハ・マ・ラ・ヤ 『あぁー』
カ 「あれか。確かに……」
ダ 「いや、どうだろうな?」
ナ 「アリだと思う」
ハ 「面白いとは思いますが……」
マ 「傑作だよね、あれ。実現しないかなあ」
ヤ 「9をあいつに任せるって? 俺はちょっと抵抗が……」
ラ 「だが、実現する可能性は、決して低くはないと思うぜ?」
カ 「ほう。その根拠は」
ラ 「人間社会が俺たちを受け入れられると思うか?」
カ・ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ 『むっ』
カ 「……微妙だな」
ダ 「……うむ。少なくとも現時点では、難しかろうな」
ナ 「絶対無理」
ハ 「私もそう思います」
マ 「厳しいよねー。長年の確執とか、利権とか絡みまくってるし」
ヤ 「ハッ。人間どもの器が、んなデケーわけねえよ」
ザ 「…………」
ヤ 「あれ? なんだよ。兄貴だけ黙り込んじゃって?」
ザ 「……いや、僕も基本的には実現は難しいと思うけど……」
ヤ 「けど?」
ザ 「……なにぶん、葛城ミミコのやることだから、ね」
ダ 「…………」
ナ 「…………」
ハ 「…………」
マ 「…………」
ヤ 「…………」
ラ 「…………」
カ 「……フッ。どうやら、死んでからも目が離せないようだな」
ダ 「結果がどうなろうと、俺は9が幸せをつかんでくれれば満足だ」
ナ 「ボクはどうせなら、『九龍女王』になった上で幸せになることを願う」
ハ 「9なら大丈夫です」
マ 「それって、どっちの意味で? まあ、俺も9がどんな決断を下しても、それを支持するよ」
ヤ 「お、俺だって……!」
ラ 「……ぶっちゃけ、兄さんより人望もありそうだしな。この『反省会』を見てると」
カ 「それは鉄板だな。……が、ミミコといえど、所詮は人。限られた時間を生きる者だ。答えが出るのは、そう遠い未来ではないさ。少なくとも、我々にとってはな」
ザ 「死んじゃってることだしねー」
ダ 「それを言っては見も蓋もないが」
ナ 「待つのは慣れてる」
ハ 「それに……楽しみです」
マ 「そうだねぇ。どんな未来が待っているのか……」
ヤ 「クッ……また一旗揚げるなら、俺も参加したかったぜー!」
ラ 「ま、先達は先達らしく、大人しく見守るとしよう」
カ 「……だな。では、今回の『反省会』はこれで解散とするか。みんな……」
ザ・ダ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ 『?』
カ 「楽しかった。またな」