15.2009
「そろそろ始めるとしよう。香港再び、だ」
――ですが、待って下さい。香港を再びとか六巻の台詞紹介を始める前に、ひとつ片付けて置かねばならぬ一件が。
こちら。
> 引き籠もり文筆業者師走トオルのブログです。
> 富士ミスからデビューして間もない作家は、「あざの係」にされます。
> まず膝をつき、両手を指しだしてうやうやしく火のついたライターを差し出さなければいけないのです。
> すぐさま店を出て一分以内にタバコを買ってこなければいけません。
> もっとも、これは「あざの係」の仕事のごく一部です。
> え? 逆らったらどうなるか? そんなの、
根も葉もない中傷です。
確かに以前私は、師走トオル先生にタバコの火を付けていただき、大変感激したことがありました。ですが、どうやら先生は単なる好意から火を付けてくれたのではなく、とんでもない勘違いをしておられたご様子。
もっとも、「これは師走トオルがあざの耕平を貶めんとする陰謀だ」とは思いません。
なぜなら、師走トオル先生は、すごくいいやつだからです。
時々とんちんかんなことを口にして周囲を困惑と半笑いの渦に巻き込んだりされますが、基本的に彼は善人です。おそらくはこの日記も、誰か冗談好きな作家さんか編集さんが口にした軽いジョークを、生来の生真面目さから、真に受けてしまったのでしょう。その誠実さを、むしろ私は見習いたい。
なので、こんな日記も笑って済ませるのです。
ただ、読まれた方が万が一にも信じられると、私がというよりむしろ悪質なデマを図らずも流してしまったことになる師走先生にご迷惑がかかるだろうと懸念し、ここに訂正の一文を記させて頂きました。皆さん、くれぐれも信じられませんように。
にしても心配なのは、(おそらくは本意に反して)結果的にこのような誹謗中傷を日記にアップしてしまった師走先生です。
善人で生真面目で誠実ないいやつである師走先生のこと、自らの誤解に気づかれたあとは、酷くご自分を責められるに違いありません。あるいは手土産持参の上、土下座しに来られるかもしれません。大変だ!
師走トオル先生。日記の件はどうぞお気になさらないで下さい。
私はちっとも気にしていません。
私は、ちっとも、気にしていません。
なので先生も、ご自分を責めるような真似や、手土産持参の上詫びに来るなんて真似はなさらないで下さい。
それでも、「いや、どうしても自分が許せないっ」ということでしたら……そうですね。ちょうどいま、『BBB』の最終刊発売に向けて毎日自作の紹介をしておりますので、ここは師走先生のブログでもひとつ……ああ、いやいや。いいんですよ? 気にしないで下さいね?
次にお会いできる機会を、楽しみにしております。
……えーと、火。ライターはどこやったかな?
閑話休題。
だいぶ前置きが長く長くなってしまいましたが、いい加減台詞紹介に移りたいと思います。
昨日からコメント欄を開放するようにしたのですが、早速書き込みをして下さった方がいらっしゃいました。ありがとうございます。「そういやこんなの書いたなあ」から「おお、この台詞がそんな印象を!」なんて具合に、原作者ながら楽しませてもらっています(笑)
そして今回はシリーズ第六巻。
『BLACK BLOOD BROTHERS 6 九牙集結』より。
「そろそろ始めるとしよう。香港再び、だ」
物語の冒頭部でカーサが口にした台詞です。「九牙集結」というサブタイトルに相応しい台詞でしょう。(といっても、このシーンではまだ一人欠けていますが)
あとは、ジローがコタロウの問いに答えた次の台詞、
「いなくなりはしません。どんな形であっても、私たち兄弟は、未来永劫、ずっと一緒です」
あるいは、陣内からミミコに受け継がれたこの台詞なども、印象的な台詞かもしれません。
「それも一興」
あと、もう一つ。六巻のハイライトとも言える、「銀刀VS緋眼」から、
「……よし、勝負だ」
軽く言ってるのがいかにもゼルマンらしくて気に入っております。
以上、他にもちらほらあるのですが、この辺で。
引き続き、コメント欄は開放していきますので、皆さんのお気に入りの台詞等がございましたら、ばんばん書き込んでみて下さい。
※ネタバレがあるため、本編を未読の方は、コメント欄は見ないようにお願いします!
こちら。
> 引き籠もり文筆業者師走トオルのブログです。
> 富士ミスからデビューして間もない作家は、「あざの係」にされます。
> まず膝をつき、両手を指しだしてうやうやしく火のついたライターを差し出さなければいけないのです。
> すぐさま店を出て一分以内にタバコを買ってこなければいけません。
> もっとも、これは「あざの係」の仕事のごく一部です。
> え? 逆らったらどうなるか? そんなの、
根も葉もない中傷です。
確かに以前私は、師走トオル先生にタバコの火を付けていただき、大変感激したことがありました。ですが、どうやら先生は単なる好意から火を付けてくれたのではなく、とんでもない勘違いをしておられたご様子。
もっとも、「これは師走トオルがあざの耕平を貶めんとする陰謀だ」とは思いません。
なぜなら、師走トオル先生は、すごくいいやつだからです。
時々とんちんかんなことを口にして周囲を困惑と半笑いの渦に巻き込んだりされますが、基本的に彼は善人です。おそらくはこの日記も、誰か冗談好きな作家さんか編集さんが口にした軽いジョークを、生来の生真面目さから、真に受けてしまったのでしょう。その誠実さを、むしろ私は見習いたい。
なので、こんな日記も笑って済ませるのです。
ただ、読まれた方が万が一にも信じられると、私がというよりむしろ悪質なデマを図らずも流してしまったことになる師走先生にご迷惑がかかるだろうと懸念し、ここに訂正の一文を記させて頂きました。皆さん、くれぐれも信じられませんように。
にしても心配なのは、(おそらくは本意に反して)結果的にこのような誹謗中傷を日記にアップしてしまった師走先生です。
善人で生真面目で誠実ないいやつである師走先生のこと、自らの誤解に気づかれたあとは、酷くご自分を責められるに違いありません。あるいは手土産持参の上、土下座しに来られるかもしれません。大変だ!
師走トオル先生。日記の件はどうぞお気になさらないで下さい。
私はちっとも気にしていません。
私は、ちっとも、気にしていません。
なので先生も、ご自分を責めるような真似や、手土産持参の上詫びに来るなんて真似はなさらないで下さい。
それでも、「いや、どうしても自分が許せないっ」ということでしたら……そうですね。ちょうどいま、『BBB』の最終刊発売に向けて毎日自作の紹介をしておりますので、ここは師走先生のブログでもひとつ……ああ、いやいや。いいんですよ? 気にしないで下さいね?
次にお会いできる機会を、楽しみにしております。
……えーと、火。ライターはどこやったかな?
閑話休題。
だいぶ前置きが長く長くなってしまいましたが、いい加減台詞紹介に移りたいと思います。
昨日からコメント欄を開放するようにしたのですが、早速書き込みをして下さった方がいらっしゃいました。ありがとうございます。「そういやこんなの書いたなあ」から「おお、この台詞がそんな印象を!」なんて具合に、原作者ながら楽しませてもらっています(笑)
そして今回はシリーズ第六巻。
『BLACK BLOOD BROTHERS 6 九牙集結』より。
「そろそろ始めるとしよう。香港再び、だ」
物語の冒頭部でカーサが口にした台詞です。「九牙集結」というサブタイトルに相応しい台詞でしょう。(といっても、このシーンではまだ一人欠けていますが)
あとは、ジローがコタロウの問いに答えた次の台詞、
「いなくなりはしません。どんな形であっても、私たち兄弟は、未来永劫、ずっと一緒です」
あるいは、陣内からミミコに受け継がれたこの台詞なども、印象的な台詞かもしれません。
「それも一興」
あと、もう一つ。六巻のハイライトとも言える、「銀刀VS緋眼」から、
「……よし、勝負だ」
軽く言ってるのがいかにもゼルマンらしくて気に入っております。
以上、他にもちらほらあるのですが、この辺で。
引き続き、コメント欄は開放していきますので、皆さんのお気に入りの台詞等がございましたら、ばんばん書き込んでみて下さい。
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※ネタバレがあるため、本編を未読の方は、コメント欄は見ないようにお願いします!
Comment
6巻の、私が好きな台詞は、
「だって、好きなんだもん」
です!
ミミコちゃんの飾らない可愛さや素直さやが感じられる、素朴な告白だと思いますっ
そしてこの前後のジローさんとのやりとりに、とってもやきもき致しました(笑
ジローさぁん
!!
「だって、好きなんだもん」
です!
ミミコちゃんの飾らない可愛さや素直さやが感じられる、素朴な告白だと思いますっ

そしてこの前後のジローさんとのやりとりに、とってもやきもき致しました(笑
ジローさぁん

さすが書いた本人、いいセリフは全部持ってく勢いですね。残った中では――
「なんたること……」
「賢者が、孵る」
6巻終盤の飛行機爆破もいいのですが、中盤のこのシーンの緊迫感もまた大したものだと思います。
え、まさかこのままクライマックスへ? と、ハラハラさせられたシーンの印象的な一言(二言?)です。
「なんたること……」
「賢者が、孵る」
6巻終盤の飛行機爆破もいいのですが、中盤のこのシーンの緊迫感もまた大したものだと思います。
え、まさかこのままクライマックスへ? と、ハラハラさせられたシーンの印象的な一言(二言?)です。
「明日、月と太陽に、再び我らの牙を刻む。備え、而して勝利せよ」
「そろそろ始めるとしよう。香港再び、だ」と同様に大きな盛り上がりを示唆するセリフですよね。鳥肌がたちました。
あと、同じくダールの「牙折れんとも、血は残る」も好きです。
「そろそろ始めるとしよう。香港再び、だ」と同様に大きな盛り上がりを示唆するセリフですよね。鳥肌がたちました。
あと、同じくダールの「牙折れんとも、血は残る」も好きです。
「だって、好きなんだもん」
この台詞!ミミコの一途な気持ちが伝わってきます。・・・そしてジローの態度は万死に値します。おにぎりにニンニク醤油で味付けしたオカカを仕込むくらいじゃ生ぬるいです。明治一桁生まれの朴念仁め!
「お願い。お願い。お願いだから」
「あんなの嘘に決まってるじゃないっ!」
あああ切ない。。。何度読んでも泣きます。
ミミコもアリスに、賢者の血に勝てないことを痛いほどわかってるから余計に(泣)やけ食いくらいかわいいものですよ。
「兄者、いなくなっちゃうの?」
「いなくなりはしません。どんな形であっても、私たち兄弟は、未来永劫、ずっと一緒です」
もうなんでこんなに切ないんですか・・・!
「君には期待している」
ぶ、部長・・・!最後なんて・・・!
「別れがもっと辛くなります」
「それも一興」
カウンター!!
ミミちゃん大好きです!
この台詞!ミミコの一途な気持ちが伝わってきます。・・・そしてジローの態度は万死に値します。おにぎりにニンニク醤油で味付けしたオカカを仕込むくらいじゃ生ぬるいです。明治一桁生まれの朴念仁め!
「お願い。お願い。お願いだから」
「あんなの嘘に決まってるじゃないっ!」
あああ切ない。。。何度読んでも泣きます。
ミミコもアリスに、賢者の血に勝てないことを痛いほどわかってるから余計に(泣)やけ食いくらいかわいいものですよ。
「兄者、いなくなっちゃうの?」
「いなくなりはしません。どんな形であっても、私たち兄弟は、未来永劫、ずっと一緒です」
もうなんでこんなに切ないんですか・・・!
「君には期待している」
ぶ、部長・・・!最後なんて・・・!
「別れがもっと辛くなります」
「それも一興」
カウンター!!
ミミちゃん大好きです!